SOLTILO×レアルクリニック レポート
イベント情報
2013.08.23
2013年7月29日 万博・大阪グラウンドで元レアルマドリッドの選手であったイグナシオ、通称「ナチョ」を講師として招き、「SOLTILO×レアルクリニック」が行われました。
不安定な天気の中、全カテゴリー合わせて200名以上の子どもたちが参加して下さいました。
低学年では、ボール感覚を養うボールフィーリングトレーニングや、基礎体力を養うコーディネーションのトレーニングを行ったり、スペインでは主流のポゼッションのトレーニングを行いました。
中学年の部では、ボールフィーリングトレーニングや、コーディネーション、瞬発力を高めたりするアジリティのトレーニングを行なったあと、ポゼッションのトレーニングや、パスを受けてからのシュートやセンタリングからのシュートを行いました。
高学年の部では、ボールフィーリングトレーニングや、パス&コントロール、クロスからのシュート、そして最後は、戦術理解の部分で、どのように守るのか、どのようにしてブロックを崩すのか?というテーマで6vs4を行いました。
ナチョは非常に情熱的かつ、ユーモラスな人で、多くの人を魅了していました。
たくさんの子どもにサインを求められているこの姿で彼に魅力がある様子が現れていると思います。
世界のトップクラスでプレーをしていた彼の振る舞いや言動に子どもたちは耳を傾け、彼から多くの希望をもらったことでしょう。
また雨の中、傘をさして応援してくれた父兄の皆様、ありがとうございました。
今後もこのようなイベントを行って参りたいと思いますので、是非ご参加下さい。
そして、ナチョ、スタッフの皆様ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。
最後に当イベントでのスタッフとして参加をして下さった、森賢治コーチを紹介させて頂きます。
彼は、現在スペイン、カタルーニャ地方のバルセロナにてCEエウロパの中学生年代で第2監督を務めている方です。
彼は、サッカーを感覚論ではなく、論理的に説得力のある言葉で表現し、魅了させる指導者で、SOLTILOスタッフは多くのものを学ばせて頂きました。
そんな彼が言っていたことは、
「子どもたちのために、サッカーを学ばなければいけない」
「コーチは子どもたちが失敗したプレーを改善させることができなければいけない」
指導者は日々勉強で現状に満足してはいけないということと、改善策を考えるのは指導者として大事にしなければいけないことですよね。
指導者は日々勉強です。全ては子どもたちのための指導を出来るように。
また最後になりましたが、ナチョに子どもたちから頂いた質問をお答えして頂きましたのでご紹介させて頂きます。
「質問1」
ディフェンスをする時に気をつけることを教えてください。
「ナチョ」
スペインで重宝されるのはビルドアップができる選手。+α「武器」を持っている選手。例えばヘディングでは負けない!など。
また必要な能力は、守るという気持ち、球際の激しさ、集中力、周りを見る、ポジションニング、頭が良いこと。
質問2
日本のジュニアとスペインのジュニアの違いとは?
「ナチョ」
日本にはスペインと比べてイマジネーションとアイデアが足りていないと感じる。
スペインにはリーガエスパニョーラというワールドクラスのサッカーをスタジアムで観戦ができる環境があり、日本と比べて目は肥えているかもしれない。サッカーを良く見ているから低学年でもポゼッションが出来るということも関係しているかもしれない。スペインと比べると低学年の日本は個人技で攻める印象がある。
また小学生年代でもスペインはクビがあるので、選手も指導者も危機感を持っており、そうした環境により、競争力がある。
ただ、日本とスペインのサッカーの比較は根本的な文化の違いもあり、日本にもたくさん良い所があり、スペインにも悪いことがある。
「質問3」
選手時代はどんなプレーが得意でしたか?
「ナチョ」
レアルマドリッドのユース時代や、各年代のスペイン代表でもキャプテンをしていた。
ポジションはセンターバックで、現レアルマドリッドのセルヒオ・ラモスのように、テクニックがあり、攻撃のセンスもあり、ヘディングも強く、パッション(情熱)があるプレーヤーだったよ。
「質問4」
子どもの頃どんな練習をしていましたか?
「ナチョ」
小さい頃は常にボールを触っていたよ。
良く上の年代の子とサッカーをしていた。自分よりも上手な上の子と一緒にプレーをすることは重要。
また両足を蹴れる練習をしていたり、小さい頃からミスを恐れずにプレーをすることが重要だと思うよ。
質問は以上となります。
真摯に答えてくれたナチョに感謝をしたいと思います。本当にありがとうございました。
これからも多くのフットボーラーたちにお会いできることを楽しみにしております。
SOLTILO事務局
[写真提供:オールスポーツコミュニティ様]